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画像-5

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写真-1
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by nichi_getu | 2005-07-31 12:24 | 採取した草花

画像-5、写真-1

 6月は新しく立ち上げたホームページ「華厳経の風景」のほうに傾注してましたので、ここでの報告は休みました。7月の報告は画像-5で、菊かコスモスの花によく似た模様です。
 いずれもキク科の植物で、菊はその形から太陽にたとえられ、コスモスは宇宙という意味があり、「華厳経の風景」で取り上げる可能性もありますが、ここでは別の話題として話を進めます。
 菊は平安時代に中国から渡来したといわれ、中国では四君子(梅、竹、蘭、菊)の一つとして、代表的な花のようです。
 日本では、とくに後鳥羽天皇(1180-1239)が、菊花紋を日常品にまで付けるほど愛着をもっていたとのことで、明治二年に菊花は皇室の紋章として制定され、一般の人の使用は禁止されています。
 ここで注目するのは、菊花を紋様としてデザインしたときの花びら(花弁)に相当する部分の数です。
 皇室の正式な菊紋は、花びらの数は16枚です。表示した画像からわかるように電脳が生み出した花びらも16枚です。
 ところで7月のはじめにトルコに旅をしたのですが、イスタンブールで1616年に完成されたというブルーモスクの本堂(51m*53m)の中央に位置する大ドームの天井(高さ43m、直径23.5m)の模様は、驚嘆に価いします。これを下から撮影した写真(写真-1)を表示していますが、これからわかるように、花びらに相当する部分は16枚です。
 私は、これらは全くの偶然ではないと思っています。トルコ-中国-日本は、古くからシルクロードを介してつながっているのです。菊紋よりさらに古いのが蓮華紋で、古代エジプトの円形花紋であるロータス(Lotus)は睡蓮の花を図案化したといわれています。蓮華紋は単弁で普通8枚なのですが、複弁になるとその倍の16枚になります。例えば日本では7世紀後半から奈良時代を通じて、複弁八葉蓮華紋が軒丸瓦(のきまるがわら)の主流になっています。これは菊紋によく似ています。
 自然の花を図案化した現存する多くの花紋は、自然の中で長期間育まれた人間の感性によって、自然の造形物を手本として直観的にデザインされたもので、かつ長い歴史の間に多くの人の共感を得て選別された作品です。
 一方私の作業、少し詳細には、複素力学系の理論に属するさまざまな集合を電脳によって画像として生み出すことですが、この作品の中に上記のように人間が創作した作品にきわめて近いものが存在することは、大変喜ばしい発見であり、私の作業が無意味なものでないことを実証するものだと思っています。
by nichi_getu | 2005-07-31 12:21 | 採取した草花