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カテゴリ:採取した草花( 14 )

画像-10

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花の幻想
 単純な式の定数をわずかに変化させるだけで、 電脳の画面は千変万化の様相を呈し、 時として花の幻想が浮かび上がります。これは初期値のわずかな違いが、 演算の無限の繰り返しの過程でどんどん拡大し、予想もできない複雑な変容を生み出すのです。あたかも蝶の羽ばたきによって、 一面のお花畑が出現するカオスの世界の不思議です。
by NICHI_GETU | 2006-03-31 11:31 | 採取した草花

画像-9

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 つれづれなるままに電脳がつくり出すカオスの世界をさまよって、まる6年になりますが、この神秘的世界はいまだ五里霧中です。進めば進むほど新しい風景が展開し、いつも「何でこんな画像が生まれるの?」の連続で、今年も終わりそうです。
by nichi_getu | 2005-12-27 17:21 | 採取した草花

画像-8

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by nichi_getu | 2005-10-26 20:42 | 採取した草花

画像-8

 今までの電脳が生み出した画像は、芸術的な意図(モチーフ)などは本来あり得ないもので、数多く生み出された画像から人間が選択するときに、何らかの意図のイメージに近いものを選ぶだけのことしかできません。
 そこで前回と今回は一つの実験として、人間の何らかの意図の基に画像を加工することを試みました。すなわち前回示した画像-7は、電脳が生み出した渦ですがこれに電脳が生み出した何らかの花を、人間の手でいけようとする「いけ花」的発想です。ただし私は芸術が専門ではないので、きわめて単純な思考での表現しかできません。
 背景となる渦から連想されるのは嵐であり、ここに花を散りばめるとなると「花嵐」とか「花吹雪」となり、春の桜の花がイメージされます。
 電脳が生み出した桜の花のイメージとして、画像-3の一つを利用することが可能ですが、今回は作業の手間を簡略にすることから、花弁を三角関数を用いた簡単な数式で表現しました。そして二次元平面の画像-7を三次元立体に変換した上に、この花弁を散りばめたのが今回の画像-8です。
 CGの画像処理では、一般に用いられている高価な市販ソフトは用いず、全て手作りソフトなので、画像-7を二次元から三次元に変換する処理に多少幼稚なところがありますが、これはこれなりに風情があるかなと思っています。 花を散らす作業は手作業で行いますが、電脳に花の大きさと向きを適当に指示しながら、マウスによるドラッグ&ドロップで、背景の渦の螺旋に沿って花を貼り付けていくだけのことなのです。
 今回の実験が成功か否かは、見る人にお任せしますが、いろいろ趣向を変えたこのような実験は、これからもたまには行いたいと思っています。
by nichi_getu | 2005-10-26 20:32 | 採取した草花

画像-7

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 写真-3
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by nichi_getu | 2005-09-30 23:30 | 採取した草花

画像-7、写真-3

 今回はある一つの実験の途中経過の報告です。
 今まで展示した画像は、「華厳経の風景」をも含めて全てプログラミング以外は人間が関与しない、いわゆる電脳によって完全自動で生み出された作品でありますが、当然この手法にも限界がある訳です。
 これを打破するための一つの試みとして、「いけ花」の手法を参考にします。「いけ花」はご存知のように、自然によって生み出された花を、人間が花器という器(うつわ)にアレンジしていけることで、自然という宇宙を床の間の空間に凝縮して表現することだろうと思います。
 そこで電脳によって生み出された花を、単にそのまま作品とするのではなく、素材(部品)として用い、これを人間がアレンジして作品を完成することにすると、作品の表現能力を増大できるはずです。ただし電脳は人間の感性では考えられないようなユニークな構図を創発する可能性がありますので、この場合でも電脳による創発が主で、人間のアレンジは従となります。これは電脳の可能性を追求しているからです。これが「いけ花」と大きく異なるところです。
 さて、画像-7ですが、二つの対数螺旋をあらわした模様で、電脳で生み出されたものです。今回の実験では、これは一つの部品として用います。「いけ花」に対応させると花器に相当するものです。この画像を背景にして、電脳によって生み出された花を人間がアレンジし貼り付けて、作品を完成します。この結果は次回に報告する予定です。
 渦については前回も取り上げましたが、とくに対数螺旋は、自然の形を構成する根源的な要素のように思われます。
 ところでこの二つの螺旋の組合わせの構図の歴史は、きわめて古くギリシア神話にさかのぼります。前回と同じくトルコ旅行での写真で説明します。
 写真-3は、古代都市エフェソスのメミウスの碑の近くの道のわきに立っている大理石にきざまれた模様です。二匹の蛇が、尾のほうで互いに巻きつき、やがて螺旋を描いて向き合うような構図です。
 たぶんヘルメスの杖、ラテン語のカドゥケウス(CADUCEUS)と呼ばれているものの一つではないかと推測しています。
これについて、平凡社の世界大百科辞典の説明の一部を引用しますと、カドゥケウスはギリシア語のカリュクス(「伝令」の意)から派生した語と思われ、ヘルメス神はこの杖を印として、冥界・地上界・天界の間を往復し、神々の相互の意志や、とくにゼウスの命令を伝える伝令の役割を果たしたとあります。すなわちヘルメスは情報伝達の神でもあるのです。
 実は画像-7は、ある学会誌の表紙のデザインとして採用されています。
by nichi_getu | 2005-09-30 23:20 | 採取した草花

画像-6

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写真-2

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by nichi_getu | 2005-08-26 05:57 | 採取した草花

画像-6、写真-2

 つれづれなるままに、電脳の力を借りて、きれいな花が生み出される数学的なカオスの領域を探査してますが、少しずつその要領がわかってきました。花の存在する場所は、多くの渦すなわち螺旋(らせん)が生成されるところなのです。螺旋は花びらを造形する基本要素で、二つの螺旋で囲まれた部分が一片の花びらになるのです。
 ただしカオスの領域なので、それぞれの螺旋はかなり歪んだ形となり、一様ではありません。それ故いろいろな花びらが形成されるのです。
 画像-6は、螺旋の数が比較的少なく、かつその歪み具合も少ない場合、すなわち最も単純な花びらの一例です。この画像をもう少しわかりやすく説明するための、格好の見本が現実の世界にありました。
 前回でも取り上げましたトルコ旅行での収穫です。場所はエフェソスとパムッカレの中間に位置するアフロディスィアスのアフロディーテ神殿の遺跡です。これはローマ帝国全盛時代(1~2世紀)に造られたもので、螺旋状の溝がつけられた大理石の円柱が並んだ門が、広々とした草原にぽつんとありました。この草原の歩道の片隅に無造作に放置された大理石の一片が写真-2です。
 花をデザインした花紋としては、かなり古いものに属すると思われますが、ここでの注目は、彫られている花の模様が、全て円で構成された幾何学模様であることです。すなわち写真-2と画像-6とは、円と歪んだ螺旋との違いはあるものの、ほとんど同じ構造なのです。人間の頭脳は電脳よりはるかにすごかったのです!
 これが電脳で花を生み出す基本原理です。私の作業は人間の頭脳では簡単には想像できそうにない、いろいろなパターンの渦が発生する場所を、数学的なカオスの領域で探査をしているのです。
現在東京上空を台風11号の眼が通過しようとしています。
by nichi_getu | 2005-08-26 05:48 | 採取した草花

画像-5

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写真-1
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by nichi_getu | 2005-07-31 12:24 | 採取した草花

画像-5、写真-1

 6月は新しく立ち上げたホームページ「華厳経の風景」のほうに傾注してましたので、ここでの報告は休みました。7月の報告は画像-5で、菊かコスモスの花によく似た模様です。
 いずれもキク科の植物で、菊はその形から太陽にたとえられ、コスモスは宇宙という意味があり、「華厳経の風景」で取り上げる可能性もありますが、ここでは別の話題として話を進めます。
 菊は平安時代に中国から渡来したといわれ、中国では四君子(梅、竹、蘭、菊)の一つとして、代表的な花のようです。
 日本では、とくに後鳥羽天皇(1180-1239)が、菊花紋を日常品にまで付けるほど愛着をもっていたとのことで、明治二年に菊花は皇室の紋章として制定され、一般の人の使用は禁止されています。
 ここで注目するのは、菊花を紋様としてデザインしたときの花びら(花弁)に相当する部分の数です。
 皇室の正式な菊紋は、花びらの数は16枚です。表示した画像からわかるように電脳が生み出した花びらも16枚です。
 ところで7月のはじめにトルコに旅をしたのですが、イスタンブールで1616年に完成されたというブルーモスクの本堂(51m*53m)の中央に位置する大ドームの天井(高さ43m、直径23.5m)の模様は、驚嘆に価いします。これを下から撮影した写真(写真-1)を表示していますが、これからわかるように、花びらに相当する部分は16枚です。
 私は、これらは全くの偶然ではないと思っています。トルコ-中国-日本は、古くからシルクロードを介してつながっているのです。菊紋よりさらに古いのが蓮華紋で、古代エジプトの円形花紋であるロータス(Lotus)は睡蓮の花を図案化したといわれています。蓮華紋は単弁で普通8枚なのですが、複弁になるとその倍の16枚になります。例えば日本では7世紀後半から奈良時代を通じて、複弁八葉蓮華紋が軒丸瓦(のきまるがわら)の主流になっています。これは菊紋によく似ています。
 自然の花を図案化した現存する多くの花紋は、自然の中で長期間育まれた人間の感性によって、自然の造形物を手本として直観的にデザインされたもので、かつ長い歴史の間に多くの人の共感を得て選別された作品です。
 一方私の作業、少し詳細には、複素力学系の理論に属するさまざまな集合を電脳によって画像として生み出すことですが、この作品の中に上記のように人間が創作した作品にきわめて近いものが存在することは、大変喜ばしい発見であり、私の作業が無意味なものでないことを実証するものだと思っています。
by nichi_getu | 2005-07-31 12:21 | 採取した草花